2013年03月31日
タナカ S&W M29 .44 MAGNUM
トイガン趣味・出戻り14挺目となるタナカのM29、たまには違った趣向で紹介しようかナ♪
実を云うと Ken-G. 、映画のヒーローが持つピストルが大好きだったりする。そりゃもう、子供の頃から。
Ken-G. の世代が小学生の頃と言えば、まず『 ダーティー・ハリー 』。
″ Do you feel lucky ? ″
″ A good man , knows his limitation. ″
″ Go ahead , Make my day. ″
・・・等々、言い放つ殺し文句もマグナム級の辣腕刑事、ハリー・キャラハン。
彼の相棒を勤めるピストルは、SMITH & WESSON( スミス&ウェッソン )社の ″ M29 .44MAGNUM ″ というリボルバー( 回転式拳銃 )だ。
″ .44 ″ というのは0.44インチ( =約11ミリ )の弾丸の口径を指す。 ″ マグナム ″ とはワインボトルの増量瓶が語源で、火薬量を増やした強装弾の事だ。
この44マグナム弾とそれを発射する拳銃は、元々はヒグマやイボイノシシ等の大型野生動物を狩猟するベア・ハンター達の護身用に開発されたものだ。『 森の中でクマさんとバッタリ! 』なんてシチュエーションでは、ライフルのボルトをガチャガチャと装填している余裕も無く、そんなピンチな状況で襲いかかられたらひとたまりもない。だったら拳銃サイズで、一発でクマを倒せる武器の方が取り回しが良いに決まっている。そこで、対人以上に強力なハンドガンが求められ、開発されたんだね。
現在ではもっと強力なハンドガンがいくつかあるけれど、このM29は当時では正に ″ 世界最強のハンドガン ″ だった。そしてキャラハン刑事の影響で、Ken-G. にとっては ″ 世界最強=M29・44マグナム ″ というイメージは今でも変わらない(笑)。
果たしてこの反動がモノ凄い拳銃で、動くターゲットに当てられるのか? という疑問も沸くし、刑事用の拳銃としては明らかにオーバー・キルで殺傷力が強過ぎる( たぶん人間2人くらいはブチ抜きそう・・・ )。
弾薬は小口径の方が反動も軽く当て易く、更にオートマチック拳銃では装弾数が増やせるというメリットも有る。が、いかんせん威力が小さく、急所に当てないと相手を倒せない事もあり、逃げられるならまだしも反撃される危険性もある。そして小さく軽い弾丸は遠距離になる程、不利なのだ。
外国の紛争のニュースで、夜間に対空機関銃で曳光弾を射撃しているのを見た事はないかな・・・? ( 無いか【笑) → アレ、よく見ると、弾道がけっこう逸れているんだよね( そこまで見てないって・・・【笑 )。12.7ミリというデカい機関銃弾ですら風の影響を受ける、という事だ。
話が逸れたけど、要するに反動を抑えられる射手なら、大口径の銃の方が効果的に使えるのだ。ヘタクソでは小口径であろろうがBB弾だろうが輪ゴムだろうが、当てられない奴では当てられないのだ(笑)。
3作目でキャラハンは言う。
″ 1発で仕留めたい ″ と。
キャラハンの敵達はマシンガンを雨あられの様に撃ちまくり、近年のアクションスター達もみんな両手に2挺拳銃でバリバリと数撃ちゃ当たるとばかりに、撃って撃って撃ちまくっているが・・・、
ハリーはいつでも1撃必殺!!
最近のガンアクションに見慣れた目には、むしろこちらの方がインパクトが強い!
子供の頃のおもちゃのテッポウって、思い切りプラスチック丸出しでスカスカに軽く、いかにもオモチャだったし、小遣い程度では高い物は買えなかった。現代では玩具メーカーもだいぶ進歩していて、リアルなトイガンもくさん出回っている。値段が高いのは痛いけど、高校生のバイトで簡単に買えるようでは、マナー違反が続出して販売禁止とかにもなりかねないから、仕方ないのかな・・・。
ともあれ、18禁玩具のトイガンを臆する事なく大人買いできるのは良い事だ(笑)。
M29をガンスピンして弄びながら、ダーティー・ハリーを観る時の酒の美味さと言ったら、それはもう格別なのである(笑)。